男性看護師の現状調査

男性看護師の仕事内容と男性看護師に関するちょっとしたマメ知識

男性看護師活躍の場

主な仕事内容

基本的に男女の看護師の仕事内容はほとんど変わりません。以前は男性といえば精神科・オペ室といった職場で働くことが多かったのですが、現在ではほとんどの科目で男性看護師が活躍しています。
仕事内容の違いを挙げるとすれば、女性に比べて力仕事を任される場合が多いことです。
寝たきりの患者さんを動かしたり、身体が不自由な方の日常動作のサポートを行ったりと、相当な体力が求められる看護師の仕事。自身の体力限界値をオーバーしてしまい、足や腰を痛めてしまう女性看護師は少なくありません。そのため、タフな男性看護師の存在は周囲からとても重宝されており、ここ最近では男性を積極的に採用する病院が増えてきています。

海外でみる男性看護師事情

男性看護師比率が約5%の日本に比べ、海外の割合は一体どのようなものでしょう?
まずはお隣の韓国。2000年度では男性比率が全体の0.2%と極めて少数でしたが、近年では看護師資格を合格した男性の割合が1.1%から7.5%に上昇し、急スピードで増え続けています。
次はアメリカ。現時点では約10%と少なめですが、年々看護師を選ぶ男性は増加しています。
最後はイタリア。イタリアは約30%と国際的に高いです。ヨーロッパはほとんど10%以上を占めており、男性看護師に対する抵抗が少ないことが伺えます。
世界的に男性看護師が増加している要因は、不況・就職難の影響だけでなくジェンダーの価値観の変容も関係しているようです。

ちょっとマメ知識(男性看護師の歴史)

「女性の仕事」というイメージが強い看護師ですが、元々は男性の職種でした。看護師は男性修道院が奉仕活動として行っていた医療サポートが起源とされ、男性が行うのが当たり前とされてきました。しかし、ナイチンゲールの活躍がきっかけで女性看護師の存在が認められるようになり、世界的に女性看護師が急増しました。
日本では1948年に「保健婦助産婦看護師法」が制定され「看護をする者=看護婦」という概念が根付きました。その後法律は改正し、「看護師」の名称に統一されています。
「看護師は男性に向かない」といった声がよく聞かれますが、長い間男性看護師が活躍した過去をみれば、男性でも全く問題ないことが考えられますね。

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ちょっとした雑学知識として「海外における男性看護師事情」と「男性看護師が歩んできた歴史」についても触れています。いろんな方面から男性看護師の理解を深めていきましょう!